成りたろう 本 映画 切手 を語る: ■大人になっても染みいるメルヘン インターネット集客 株式会社レゾンデートル

2012年10月16日火曜日

■大人になっても染みいるメルヘン インターネット集客 株式会社レゾンデートル

子供のころに読んだ本で未だに胸が熱くなると云うか、穏やかな暖かい気持ちになる本って、すごく大事ですよね。

これは、大人になっても、大事な童心を持ち続けていれば、新たなメルヘンにも素直に感動できると思うのです。

そして、こういう気持ちは持ち続けたいな~とおっちゃんは思うのです。

子供のころに読んで今でも大切に想う本

■小公女 バーネット・・・セーラが大金持ちだとわかる瞬間よりも、ベッキーを迎えに来るところ(ページ)が今も心に焼きついてはなれない。友情などと易々と口にしてはいけない人間の尊厳の物語。「仁義なき戦い」の刑務所の中で、辰夫と文太の会話。「ショーシャンクの空に」の刑務所の中で言った「HOPE」という一言。両方とも、小公女を思い出す私は、頭がおかしいのだろうか・・・。

■若草物語 オールコット・・・不滅の欧米版「細雪」。実は男の子に読んで欲しい。大人の再読にも耐えうる人間の成長の物語。

■秘密の花園 バーネット・・・ノリは、「クララのバカ!」だが、文学的な気品、質は、遥かに凌駕する。ヤンキーに読んで欲しい出会いと再生の物語。

■赤毛のアン モンゴメリ・・・続編まで、その気品と質を保ち続けた。作者の並々ならぬライフワーク、魂のシリーズ。最終巻だけが時代背景(一次大戦)から趣きを違えてしまい甚だ残念。
先のNHK連続テレビ小説「おひさま」をみて、作者は、本作のオマージュとして日本版を目指したのではないか・・・と思った。質は比べるべくもないが。

大人になって読んで大切だと想う本=是非、お勧めしたい本

■西の魔女がしんだ 梨木香歩・・・梨木の魅力が静かに爆発した大名作。最終ページを読んで、心臓がギュっと音をたてない人は、人として壊れています。重症です。
映画も静かに、同じトーン&マナーを忠実に再現することを心がけているが、最後のシーンは「字」じゃないと醸しだせない世界ではなかろうか。

■遠い海から来たCOO 景山民夫・・・故人に失礼ながら、小難しいしょうもない本ばかりの景山が残した、一世一代の心温まる傑作。読み進むうち、「そんなアホな」と思うことしばしばだが、そのめちゃくちゃさも乗り越えて、とにかく、清々しい気持ちになる名作。
ちなみに映画は史上最悪の駄作。原作が泣いている。

■きらきらひかる  江國香織・・・江國は同じ歳で確かな文章、練った構成で期待を裏切らない大好きな、尊敬する作家。その氏の中で、初期の、いやすべての中で最高傑作と思う一冊。
かくも人間の高貴さをあからさまにおとし、ひけらかし、そのくせ、いつの間にか作家の術中にはまり、胸が締めつけられる感動を与えられる。
死のうかな、と思う人。
是非、この一冊を読んで。そんなアホな気持ち吹っ飛びます。

■TUGUMI(つぐみ) 吉本ばなな・・・説明の必要があるのだろうか? 目を瞑ると潮の香りがする。ただ生きることの大切さを、某「世界の中心で・・・」みたいにまわりくどく、あほらしく描かない。ただ、つらつらと描きつづるだけ。作家がその後日本小説界の大黒柱に成長する片鱗をあまりなく見せた大作。
装丁がまた素晴らしすぎる。
映画も冴える。市川準の脚本は、出演する俳優陣を辟易させるほど、つまらんもので、キャストがわざとだと思える素人、大根揃い。これが見事に功を奏した奇跡の一作。 

■魔女伝説 半村良・・・昭和を代表する良質のSFです。でもメルヘン、夫婦の強い愛情の物語です。
最初と最後が同じ文言の一行です。
が、作家の周到な仕掛けで、全く違う意味、重み、想いを持って響きます。
数ある「XX伝説」の中で、あまり評価されていないようですが、個人的には大好きな再読したい一冊です。

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