「流星の絆」東野圭吾 講談社文庫を読んだ。
今や知らない人は少ないだろう。
日本を代表する、ベストセラー作家。
意外なことに、文学少年ではなく同人誌などにも参加していない。
そして、江戸川乱歩賞をとるまで苦労し、その後、直木賞まで時間をかけている。
しかし、その後の怒涛の活躍のイメージが大きく、また知られるところである。
質の高い内容と、彼らしさは、この習作時代が功を奏したとみて間違いないだろう。
ジャンルを問わず、多読派の私だが、推理小説、ミステリー小説は、どちらかというと、頭が疲れた時にあえて読むことが多い。
なぜなら、目的、面白さがハッキリしていて、楽しめながら、芯から頭は疲れないようなところが好きだ。
ところが、彼の小説は、ときに、推理小説であること、ミステリー小説であることを忘れさせる。
ヒューマニズムやロマンス、いや、ファンタジーというべきか。
最後に希望が残っているところが、何というか、、、好きだ。
それは、「白夜行」「幻夜」のような重い主題、結末でも。
「手紙」「秘密」でもみられる。
そして代表作を言うべき「容疑者Xの献身」で支える心、文字通り、献身をみせた次作である、本作では、兄弟愛をみせてくれている。
楽しみながら、ハラハラしながらも、最後に暖かさを欲しい人(どんなんや・・・)。
お勧めです。
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