成りたろう 本 映画 切手 を語る: 【本の世界】独特の女の世界観 「汝の名」

2018年6月25日月曜日

【本の世界】独特の女の世界観 「汝の名」



「 汝の名 」 明野照葉 中公文庫 を読んだ。


作者の明野照葉を知る人は、あまり多くないかもしれない。

受賞歴やドラマ、映画の原作になること。
さらに、発行部数(売れたかどうか)は重要な人気指標、作家の成功指標かもしれない。

推理小説、サスペンス、ホラー小説におくられる松本清張賞をえているものの他に目立つ
経歴はない。

しかし、多作で知られ、かつ、どれも質が高い。
そして、確固たるファンからの支持をえている。

彼女の描く世界は、主人公と思しき美しい、派手やかな女性と、その陰にひっそりといる脇役の女性が登場する。
最後は、パラドックスが明かされ、ある種の逆転、どんでん返しがおこる。

爽快感まではスッキリしない。
しかし、前向きになれるような気分をあたえてくれる。

説明の難しいこの状態を知ってしまった一部の人にとって、これは毒になる。
また、新作を手にとってしまう。

私も、目的をもって、彼女の本を求めているわけでは、正直、ない。
しかし、気がつくと結構本棚に彼女の名が並んでいる。

「契約」「輪廻」「骨肉」「降臨」「澪つくし(短編集)」。

小説名もシンプルで、何となく重い。

推理小説ファンで読んだことのない方はもちろん、非日常を覗くことで、少し疲れを癒してみたい・・・。ささやかな刺激が欲しい。

こんな方にはお勧めしたい。

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