「ひとがた流し」 北村薫 新潮文庫を読んだ。
柔らかい、コワくないミステリーを書かせたら当代随一の作家。
時と人シリーズと呼ばれる時間軸のミステリー「スキップ」「ターン」「リセット」はドラマでも人気がある。
2009年、「鷺と雪」で第141回直木賞受賞。
その一方で、人間の致し方ない現実と生きて行く上でどうしようもない業を描く小説も多数あり。
切なく、悲しい結末であってもなぜか小さな温かさが残り、勇気をもらえる。
本書は離婚したキャリアウーマンと娘の日常と愛情を描いた「月の砂漠をさばさばと」の後継小説にあたり、朝日新聞に掲載された連作。
3人の幼なじみの女性が主役。
その母娘は娘が成長し受験をへて家を出る。
再婚した女性は連れ子である娘が父と血縁がないことを知り思い悩む。
そしてニュースキャスターの女性は未婚のまま母を看とり、仕事に生きる。
自身の人生の終焉で思わぬ伴侶をえることに・・・。
その女性の想い出にある紙をひとの形にちぎって川に流す行事が本の題名。
文庫本の表紙絵が素晴らしい。
作家を知る上で、著名な3部作の前に是非味わって欲しい秀作です。
ひとがた流しが自分の田舎の昔の行事のように懐かしく思えてきます。
【文庫本背表紙説明】
十代の頃から、大切な時間を共有してきた女友達、千波、牧子、美々。人生の苛酷な試練のなかで、千波は思う。
〈人が生きていく時、力になるのは自分が生きていることを切実に願う誰かが、いるかどうか〉なのだと。
幼い頃、人の形に作った紙に願い事を書いて、母と共に川に流した……流れゆく人生の時間のなかで祈り願う想いが重なりあう――人と人の絆に深く心揺さぶられる長編小説。
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