世界最初の切手は、イギリスで発行された、ビクトリア女王の肖像を描いたもので。ローランド・ヒル卿が国家事業として興しました。1840年5月のことです。
「黒い1ペ二ー」と「青い2ペンス」の2種類の切手が通常切手として発行され、前者、通称、ブラック・ペニーは、世界の収集家から垂涎の的です。
筆者は本物は持っていません。
先日、復刻版を手にいれ、時折眺めては、悦にいっています。
翌年1ペニーの切手は赤茶色(ペニー・レッド)に変わり、このときに消印も黒に。
色が変更された理由は、黒色のインクが化学変化に強いことから、消印を抹消して再利用するなどといったことが横行したからだといわれています。
ちなみに、現在でもイギリスの切手には、今でも国名が印刷されていません。
日本では、1871年(明治4年)3月1日に、当時としては珍しい図案である、2匹の龍を描いたデザインの切手を4種発行して、近代郵便が始まった。
近代郵便の創業と切手の発行を企画したのは、駅逓権正 前島密。現在でいう、主税局長のような役柄であった。
前島は、政府が飛脚業者に支払っている逓送費が莫大なものであり、コスト削減の方策として、欧米諸国に倣って政府事業として通信事業を行うことを草案した。
実は当初未使用・使用済みをわけるための「消印」の存在を知らず。
現場でも、消印を押印するという作業、ルーチンの意図が理解されず、漏れ、再利用、偽造、が頻発した
筆者は、竜切手をコレクションしていません。
1981年 国際切手展開催の記念切手に、この4枚があしらわれており、これをもって溜飲をさげている。
実は、この次に発行され、希少価値は、龍切手をしのぐ桜切手を2枚、エンタイアで保持しています。
エンタイア(ENTIRE)とは、切手の貼ってある使用済みのハガキや封筒帯封などあらゆる形の実逓郵使用物の総称です。
消印も収集の対象で、特に、発行初日のものを初日カバーと云い、これはこれで価値が見出されています。
今更保持していても、とお思いでしょうが、これも、時折眺めては、悦にいっており。
楽しいものです。
切手収集という趣味の品格と云うか、佇まいの良さではないでしょうか。
最後に、前島密の顔は皆さん結構みています。
普通切手は料金改定毎に、価格、図案が変更されてきました。
が、1円切手だけは不可侵領域のように、氏の肖像が描かれている。
歴代の1円切手以外に、前島をあしらった図案は、記念切手に3種使われている。
個人では最多ではないかと思います。
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