『河内山宗俊』(1936年、太秦発声映画)
監 督:山中貞雄
脚 本:三村伸太郎
主 演:四代目河原崎長十郎
河内山宗俊 は、河内山 宗春(こうちやま そうしゅん、? - 文政6年7月22日(1823年8月27日))
江戸時代後期の茶坊主。
およびそれをモデルとした講談・歌舞伎などの創作上の人物。歌舞伎・映画・テレビドラマなどの創作物では、名前を「宗俊」と表記する。また「宗心」とも。
この映画は、数多の宗俊ものの中で、秀作のよびごえ高く。
また、私、松川の好きな映画 BEST10 に入れるべき名作。
なぜ、素晴らしいのか?
それは、一重に「愛」と「誠」につきる。
理屈抜きの正義と無償の愛に、体が震えるほどの感動をおぼえる。
悪殿様の魔手から、街の娘(若き日の原節子)を守るために、世間ではつまはじき者の生臭坊主宗俊(河原崎長十郎)と相棒(3代目中村翫右衛門)が挑む。
何もリスクを冒す謂れもなく、得るものは何もない。
ただ、正しいことに命をかける。そして・・・
ラストシーンは、言葉にならない。
【山中貞雄】
28歳、中国で戦死した 天才監督(個人的には、とにかく、脚本が素晴らしいと思う)
シナリオ集団「鳴滝組」の中心ナンバー
作品は少なく、盟友、アラカン主演の 『 丹下左膳余話 百萬両の壺 』
3代目中村翫右衛門の 『 人情紙風船 』 は、松川もはやくに観て、ビデオも保持。
これら大傑作をしのぐと云われた、本作を観たのは成人してから。
それほど、残るコンテンツが少ない。悔やまれる。
現在、多くの優秀な監督のそこここに、いい意味で、この3作からの模倣と思しきシーンを目にすることができる。
天才カメラマン 宮川一夫は、随想で「初恋の人(山中)とはついにプラトニックに終わった。
最初の夫(稲垣)とはいい仕事をした。
今は分かれて再婚(溝口健二)したが、時々先夫のことを思い出す」
と書いて山中を偲んでいる。
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