東野圭吾 を手にとった。
久しぶりに、「容疑者-X」を読み、やはり伊達じゃないな、いいなぁ、と感心しつつ。
長い作品が多いのと、裏切らないので、はずしたくない気分のときに手に取ることが多いため、自然、本棚で楽しみに待機している時間が長くなる。
今回は、「幻夜」を読んだ。
実は、読後、ここに書くまで時間があった。
どう評すべきか、少し悩んだから。
もし、初めてこの本を読んだなら、「流石!」とどきどきしながら読了し、その、やるせなさをじっくり味わえたはず。
人間と云うのは、かくも、恐ろしい・・・と。
しかも、「白夜行」の続編のような位置づけで、満を持して発表されたものにて、期待も大!!
しかし、それが仇になった形だ。
と云うのも、読み進めるうち、「白夜行」で明かされた、トリック、からくり、本質、の正体が見え隠れし、「結局、同じ話を、別の舞台・キャストで書いただけ・・・」と。
並の作家、期待度、であれば、十分及第なのだが、東野に対する期待は、こんなものじゃない。
前半の期待に反し、後半はちょっとがっかりしながら、ちょっと「だろうな、同じだ」と思いながら読んだ。
へそ曲がり読者をもうなさせることは、かくも面倒なものなのである・・・。
でも、また、別作も読みますよ。期待を込めて。
◆ 2018/ 4/ 9 3回目のリニューアルスタート
◆ 長きにわたって、「酒」「園芸」を中心によもやまなお話しを綴ってきました。
本屋フリークで、乱読家の私、成りたろう、こと松川勝成。2012年10月より、好き勝手に自分の好きな「本」と「本屋」について発信してきました。
最近は、仕事と酒とカラオケの日々。「本」だけではなく「映画」「切手」についても語りたくなりました。
他にブログをたてるのも億劫で、一緒にお届けします。どうか、おつき合いください!
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2014年3月30日日曜日
2014年3月13日木曜日
やっぱり 手練・手管です(ほめてます!)
長く本棚に寝ていた「椿山課長の七日間」を読む。
期待通り、読みやすく、安定した笑いと感動。
流石、浅田次郎 の面目躍如でして。当初、朝日の新聞小説として連載されたので、短くい中で、ウケを差し込まねばならず、そこは致し方ないのだが。
じゃあ、「きんぴか」とどう違うの? 「プリズン・ホテル」と同じだよね?
と云われると、はい、その通りなのである。
面白い。よくデキている。
でも、上述と同じパターンだよね、と。
これをワンパターンとみるべきか、鉄板のオリジナルワールドとみるべきか、は賛否あろう。
個人的には、ワンパターンだけど、面白からいいじゃねーか、でして。
今回のように、過度の、もしくは、新しい驚きは期待せず、ただ、疲れたときや、外してイラだつと、こっちの私生活にも影響するわい! のときには、至極 安心して手にとれるありがたい作家だと思っています。
いい意味で、手練手管 です。
◆意外とまじめにビジネスもやってます。レゾンデートル メールニュース 登録お願いしています。もちろん(!!) 無料です。
期待通り、読みやすく、安定した笑いと感動。
流石、浅田次郎 の面目躍如でして。当初、朝日の新聞小説として連載されたので、短くい中で、ウケを差し込まねばならず、そこは致し方ないのだが。
じゃあ、「きんぴか」とどう違うの? 「プリズン・ホテル」と同じだよね?
と云われると、はい、その通りなのである。
面白い。よくデキている。
でも、上述と同じパターンだよね、と。
これをワンパターンとみるべきか、鉄板のオリジナルワールドとみるべきか、は賛否あろう。
個人的には、ワンパターンだけど、面白からいいじゃねーか、でして。
今回のように、過度の、もしくは、新しい驚きは期待せず、ただ、疲れたときや、外してイラだつと、こっちの私生活にも影響するわい! のときには、至極 安心して手にとれるありがたい作家だと思っています。
いい意味で、手練手管 です。
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2014年3月6日木曜日
酷評ばっかりしないで応援してあげて「栄光一途」
男性なんだけど、少なくとも、私目の読んだものは全部、女性の視点でしか書かない変わり者・・・。
と思っていました。
が、なんで、そんなに酷評なのか? と首を傾げたくなる。決して、崩壊しているわけではなく、相応に出来上がっていて、十分、楽しめる。
ひょっとして、文壇のお歴々の酒の誘いを断るから、などと云う時代じゃないですよね。
フォローしながら何ですが、ちょっと遠のいていたのですが、年末年始の「小説月間」に、ふと読む気になり、無難なところで、氏の出世作火の粉 (幻冬舎文庫)
を本棚からしずしずと。
久しぶりに、読むと、素直に面白かったのです。
彼独特の世界観は、やはり、他には中々みないものだと、改めて思いました。
ただ、ひょっとしたら、前半の面白さ、期待、が、読み手の勝手な高いところと比べると、後半が、ちょっと物足りない。
いわゆる、息切れなのかな? と感じました。
いずれ、もう一冊、と初の長編だと云う、 栄光一途(幻冬舎文庫)をルーツを辿るつもりで手にとりました。
作家の名は、 雫井脩介 です。
さて、色めがねなしで読みました。
まぁ、小説はどんなにシリアスでもファンタジーにて、「そんなアホな・・・」には、寛大な私も、ちょっと、アホな感が増し、後半の失速というか、急いでまとめ感はいなめない。
でも、、、酷評するつもりなく、また、BOOKOFF でみかけたら、取り敢えず、買うべし、の質を十分に備えた作家さんだと、これも、再認識しました。
難しい人です。
もっと評価されることを、かげから祈り、密かに応援しています。
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と思っていました。
が、なんで、そんなに酷評なのか? と首を傾げたくなる。決して、崩壊しているわけではなく、相応に出来上がっていて、十分、楽しめる。
ひょっとして、文壇のお歴々の酒の誘いを断るから、などと云う時代じゃないですよね。
フォローしながら何ですが、ちょっと遠のいていたのですが、年末年始の「小説月間」に、ふと読む気になり、無難なところで、氏の出世作火の粉 (幻冬舎文庫)
を本棚からしずしずと。
久しぶりに、読むと、素直に面白かったのです。
彼独特の世界観は、やはり、他には中々みないものだと、改めて思いました。
ただ、ひょっとしたら、前半の面白さ、期待、が、読み手の勝手な高いところと比べると、後半が、ちょっと物足りない。
いわゆる、息切れなのかな? と感じました。
いずれ、もう一冊、と初の長編だと云う、 栄光一途(幻冬舎文庫)をルーツを辿るつもりで手にとりました。
作家の名は、 雫井脩介 です。
さて、色めがねなしで読みました。
まぁ、小説はどんなにシリアスでもファンタジーにて、「そんなアホな・・・」には、寛大な私も、ちょっと、アホな感が増し、後半の失速というか、急いでまとめ感はいなめない。
でも、、、酷評するつもりなく、また、BOOKOFF でみかけたら、取り敢えず、買うべし、の質を十分に備えた作家さんだと、これも、再認識しました。
難しい人です。
もっと評価されることを、かげから祈り、密かに応援しています。
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2014年3月4日火曜日
【Blog再開!】一番好きな本から - きらきらひかる -
言い訳ですが、この歳にして起業したら、それは、想像以上に大変でして。
だからと云いまして、Blogを週に1本くらい、楽しみながら書くことができない、というほど切羽詰っていたわけでもないのですが・・・。
とにかく、書く気満々、仕事もおかげさまで、明日ぽしゃることもなさそうなところに来れましたので、勝手に復活宣言です。
好き勝手な投稿におつきあいのほど、ご容赦・お許し・おつきあい願います。
相応に本を読んできた私。
ここ1年、Blog投稿ない間も、あれこれ読みふけっていました。
ランクをつけることが本意ではなく、大した意味もないのですが、数年来、「成りたろう MY BEST(この表現、昭和ですね、我ながら・・・)」の 1位 に居続ける本のご紹介から。
心の中でランクをつけてから、変な言い方ですが、いつランクが入れ替わるか、それは、どんな本か? と心待ちにしているのですが、中々、しぶとく居座っております。
私と同い年の作家、 江國 香織 の初期の作品です。
氏は、もともと、童話作家からはじまり、ティーンに人気のあるものへあがり、そして、純小説から大衆物まで幅広く活動しています。
この本の出た同時期に氏の傑作が多く輩出されています。
読者として、この時期の彼女の本を読むと、「外さない」 幸せな時期でした。
お勧めの本は、「きらきらひかる」 です。
前文をまま紹介しますと・・・
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである――。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人はすべてを許しあって結婚した、はずだったのだが……。
・・・と、はぁ? と云う感じです。
騙されたと思って読んでください。
特に、年輩の男性に読んで欲しい。
ビジネスや戦いに傷ついたときに読んで欲しい。
人間の誠実や、高貴とは、何か? が染み渡ります。
今、こうして書いている間も、目頭が熱くなり、心が温かくなってきます。不思議です。
氏の小説は、どちらからと云うと重い、遅い、暗いトーンが多く、大事件もありません。
そして、ハッピーエンドですらない・・・。
しかし、幸せになるわけです。つまらん表現でいうと、すごい筆力です。
では、また 次回。
だからと云いまして、Blogを週に1本くらい、楽しみながら書くことができない、というほど切羽詰っていたわけでもないのですが・・・。
とにかく、書く気満々、仕事もおかげさまで、明日ぽしゃることもなさそうなところに来れましたので、勝手に復活宣言です。
好き勝手な投稿におつきあいのほど、ご容赦・お許し・おつきあい願います。
相応に本を読んできた私。
ここ1年、Blog投稿ない間も、あれこれ読みふけっていました。
ランクをつけることが本意ではなく、大した意味もないのですが、数年来、「成りたろう MY BEST(この表現、昭和ですね、我ながら・・・)」の 1位 に居続ける本のご紹介から。
心の中でランクをつけてから、変な言い方ですが、いつランクが入れ替わるか、それは、どんな本か? と心待ちにしているのですが、中々、しぶとく居座っております。
私と同い年の作家、 江國 香織 の初期の作品です。
氏は、もともと、童話作家からはじまり、ティーンに人気のあるものへあがり、そして、純小説から大衆物まで幅広く活動しています。
この本の出た同時期に氏の傑作が多く輩出されています。
読者として、この時期の彼女の本を読むと、「外さない」 幸せな時期でした。
お勧めの本は、「きらきらひかる」 です。
前文をまま紹介しますと・・・
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである――。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人はすべてを許しあって結婚した、はずだったのだが……。
・・・と、はぁ? と云う感じです。
騙されたと思って読んでください。
特に、年輩の男性に読んで欲しい。
ビジネスや戦いに傷ついたときに読んで欲しい。
人間の誠実や、高貴とは、何か? が染み渡ります。
今、こうして書いている間も、目頭が熱くなり、心が温かくなってきます。不思議です。
氏の小説は、どちらからと云うと重い、遅い、暗いトーンが多く、大事件もありません。
そして、ハッピーエンドですらない・・・。
しかし、幸せになるわけです。つまらん表現でいうと、すごい筆力です。
では、また 次回。
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