山形新聞社 編 「藤沢周平が愛した風景(庄内・海坂藩を訪ねる旅)」 祥伝社学黄金文庫 を読んだ。
藤沢周平の故郷、山形県庄内地方の鶴岡は、丸谷才一、藤沢周平、佐藤賢一という直木賞作家を輩出している文学の都だそうだ。
地元ではファン、愛読者をこえた支持者が多い。
同じ文才に関わる、新聞社である、山形新聞社もそのひとつ。いわば身内の立場から藤沢作品と庄内とのつながりを紐解いて行く書である。
架空の藩である海坂藩、その内外の山河、寺社仏閣、街並み。
そして郷土の風土と料理は、庄内そのもの、もしくは模したものばかりである。
名前こそ違えど、明らかに、この川筋を歩き、あの山を眺めたのだろう、と思われる街を歩く、ルポでもある。
地元の人にとっては誇りであり、郷土の良さを残し伝える資料でもあり。幸せな体験ができる、かの地の人々が羨ましい。
とまれ、我々も、同じ日本人、民族として想いを共にできる。
郷愁にかられたら、是非に手にとって欲しい書です。
インターネットが普及した今、検索すれば、この地の情報や画像、昨今では動画へも簡単にアクセスできます。
しかし、我々、人間が肌で匂いで、そして、その道程における疲労から感じとれる感覚は、決してインターネットではえられないものです。
足を運びたいものですね。
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