成りたろう 本 映画 切手 を語る: 震える牛  相場英雄 小学館文庫

2014年9月7日日曜日

震える牛  相場英雄 小学館文庫



震える牛  相場英雄 小学館文庫

 


この人の本を初めて読んだ。

ベストセラーらしい。

そう聞くと、斜に構えてしまう。

結果、すごく面白い!

単なるミステリー、警察小説ではない。

謎解き、人間模様、どんでん返し、など一定の要素を踏まえつつ(実際は、犯人の動機づけには、若干、あれっ? と思う由もあったが、そこは、この本の主題ではない、と甘目にみる)。

本質は、経済・時事問題を提起する、むしろ、そこの信憑性、問題の重さに重きをおく、新たなスタイル。

私自身が、中年のオッサンで、ビジネスマンだから、尚更かもしれないが、親近感があり、ともすれば、フィクションであることを忘れてしまう。

他の本も読んでみたいと思った。


「震える牛」の意味が幾つかかけられていて、なるほど、と、納得できる。


エピローグが、熱く、正義感にあふれていて、だからこそ切ない。


ありきたりでない、ミステリー小説をお求めの方。お勧めです。



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