「水のかたち」 宮本輝 集英社文庫を読んだ。
中学生の頃から出版時系列に読み続けている作家。
世間の評価(数多くの受賞、映画化、ドラマ化)にかかわらず、常に期待を裏切らない。
30年をこえる自叙伝、「流転の海」の連作は5作を数えまだ終わらない。
大作が多くなってきた感のある近年、私の読んだ中の最新作が本書。
心から温かい気持ちになれる人間の美しいところをあますところなく、また、外連味なく書いている力量は流石の域を超えている。
人間の幸せは真摯に生きる人に必ずやってくる。
そして、その小さなきっかけや兆候に気づき、リスクをとらなければならない時を逃してはならない。
その積み重ねがまた次の幸せを連れてくる。
これは小説、作り話というか、本当に誰にでも可能性はあるのだと思えるか。
その気持ち次第で本当の人生も変わってくると信じられる。
これは偶然ではなく手繰り寄せた必然。
奇跡ではなく人生のご褒美だと思う。
人生に疲れたときに是非読んで欲しい小説。
【文庫本背表紙説明】
上巻:東京の下町に暮らす主婦・志乃子は50歳。近所の喫茶店で、年代ものの文机と茶碗と手文庫を貰い受ける。やがてそこから予期せぬ出会いと新たな人生の喜びが…。生の希望と、救いと発見にみちた悠々たる人間讃歌。
下巻:志乃子が貰い受けた手文庫には、敗戦後に命懸けで38度線を終えて帰国した、ある家族の手記が入っていた――。数奇な運命が連環し、ひたむきに生きる人々の、幸福と幸運の連鎖から生まれる、奇跡のような物語。
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